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現代パラレルで一つ

挑戦。三本収録してみます。
力尽きた為、途中から中途半端に台詞のみになってます(汗)。


:浮世離れ
「……困ったな」
 見上げた空は、青いのだけれど。心はちょっと曇り気味。

 小さな声でぽつりと呟いたのは、三十代程の年の頃に見える青年。
 彼は、白いワイシャツに黒いスラックスという、極めてシンプルないでたちで、一人立ち尽くしていた。
 周囲を歩く人々は、若干物珍しげに、そんな彼に視線をやっている。勿論、衣装自体はどこにでもありそうな取り合わせなのだが、そんな衣装が似合う真面目そうな人物は、しかし白髪でサングラスを掛けていた。
 白髪もサングラスも、珍しいと言う程珍しい物ではない、が、青年の堅物そうな雰囲気とあいまって、どこかちぐはぐで不安定な印象を周囲に与えているのだ。
 目元を覆うサングラスの色は濃く、青年の薄い表情を更に分かり辛くしている。
 試しに周囲を見渡してみるが、サングラスと高い身長が仇となっているのか、中々目が合う事が無い。
 かと言って、光に弱い目を保護する為にと掛けているサングラスを、ここで外す訳にも行かない。
 青年は困った様に口元に手を当て、ゆるりと瞬いた。
「困ったな」
 もう一度そっと呟くと、目下の心労の、その原因に目をやる。
 そこにあるのは、別段何の変哲も無い……駅。
 勿論それは、電車と名の付く乗り物の、である。
「……考えてみると、今まで一度も乗った事が無かったな」
 ふうと困ったようにため息をつくと、現代の日本人としてはいささかあり得ないような気がする独り言を呟いた。
 どうも、目的地にたどり着く事は、自分には不可能なようだ。

 ああ、空はこんなに青いのだけれど。


:免許
「……よく……大丈夫でした、よね」
 フルフェイスのヘルメットを抱え、屋敷の庭を歩くのは刃。
 彼の顔を見ていきなりそう呟いたのは、我らが語部一族当主の聖。
「お前、時々歪と似てるよな。何か唐突な独り言とか。……いや、それは今更か。んで、何がよく大丈夫だったって?」
 呆れたように言いながら、しかしちゃんと聞き返す刃。その声に、聖は驚いたように目を見張ると、若干バツが悪そうに目を逸らす。
「え? いえ……刃兄さんは……その。視力が、悪いじゃないですか? 大型バイクの免許が良く通ったなぁと……思ったんです」
「視力?……あぁ、片目見えねぇからか。……あ゛ぁ、それは……そうだな。やっぱ実技レベルと両眼2.0だからじゃねぇか?」
「両眼と言うか……いえ、両眼ですけど……片目ですよね」
「……まあ、そうなんだけどな」
「…………」
「刃兄さんって……器用……ですよね」
「……ヘンな方向に、って言いたいんだろ」
「え? えぇ!? そんな事無いです!」


:年齢詐称
「だーかーらっ! 本人だって言ってんじゃねぇかい!」
「すみませんが……これは認められません」
「本人証明はちゃんとしたぜ!」
「……ですから……年齢が……」
「79だって言ってんだろうが! 頭がカテェな! んな器が小せぇとカノジョにフラれちゃうぜ!」
「んなっ。これが仕事なんです! とにかく認められません!」

「何をやっているんだ……父上」
話こじれてます。
とりあえず、今回は偉い人に話を通して何とかなりました。
語部さんたちは、知識や歴史などの情報を集める為に情報屋をやっているので、結構人脈が広いとか。
そうでないと、↑みたいに本人証明などが難しいですから、ね。



玲那ちゃんちにてバトンの指定をして頂いたのですが。
あれは……自キャラに代弁をさせると言う事なのでしょうか。
何だか物凄い勿体無いようなお言葉を沢山頂きました;

:微私信
澪さん>>
狂父さんを気に入ってくださって……有り難う御座います!
しゃべり方も考え方も、狂十郎が現在もっとも気に入っているお方なので……そう言って頂けると本当に嬉しいです。
勿論です!いつでも描いてやって下さい!物凄い楽しみにさせて頂きますvV
実は私も、現在澪さんちのどなたかを狙っていたりします。
色んな理由で(苦笑)よその子さんは中々上手く描けないのですが;
いつかどこかで発見して頂いたら、生暖かい目で見守ってやって下さい;

よ、呼び捨ては恐れ多いですので……と、とりあえずさん付けで呼ばせて頂きます。
私の事も、どうぞ呼び捨てにしちゃって下さいな。

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