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■■執事と主(パロ)

サイト内のキャラ二人で、唐突に思いついたパロの短文を……。
私にとっては、彼らの一面なんですが……本編のイメージから離れてしまったので、名前は挙げずに公開します。
※題材が題材だけに、BLに見える可能性があります。ご注意ください。

■リンクを大幅に追加しました。リンクを下さったサイトは、追跡できた限りで張返させて頂いています。
更新がなされているサイトであれば、相互リンクも承っておりますので、お気軽にコメント下さい。
……初見の時点で、日記とサイトに全く更新がないと……張り返していいものかとても迷うので;
人のことが言えた立場では……ないんですけども……。

■拍手返信 馳朗さん>>
いえいえいえ!! こちらこそ!! いや、むしろこちらの方が……更新率すら低いサイトですみません;
そして、ブログ拍手かブログコメント欄しか交流の場がありませんので……こちらで問題ないです。
トップ絵に……わざわざ反応して下さったんですか……う、わあ。ありがとうございます。
可愛いもカッコいいも、本当に最上級の褒め言葉です…………。
その上、普段のイラストにまで、美しくてストーリー性がある……など言って頂いて……恐縮です;
しかし、馳朗さんのイラストこそ……色彩や線、表情など……元から素敵なのに、その上日々どんどん進化されていくようで……すごいなあと思っております。
コメント本当にありがとうございました!
追記:私のHNは、呼び捨てや愛称で構いませんので!
■■執事と主パロ

「~様。お茶の支度が出来ました」
白いシャツに黒い燕尾のベスト。
ただひたすらにモノクロのその衣装を隙なく着こなした男は、恭しく、けれど嫌みのない仕草でそれを知らせる。

耳に心地よいその声を聞き取り、けれど青年はそっと目を伏せた。

「……様付けは、止めてくれ」
紡がれる言葉は、まるで独り言であるかのように小さい。
それでも正しく主の言葉を聞き取った執事は、困ったように柔らかく苦笑した。

「そう仰せられましても……私は執事ですから」
青年はそっと、伏せていた視線をあげた。
執事の、まるで薄氷のごとく透明で澄んだ瞳を、じっと見つめる。

「俺は貴方と対等に、なりたい」
相変わらず声は小さい。けれどそれは、存外に強く大気を揺らした。
普段より口数の少ない青年が、稀に表に出す強い意志。

「対等など、勿体なくございます」
珍しい態度に、言葉に、心中でのみ驚いた執事は、けれどそれをけして表には出さず、普段通りに回答する。

「……違う。俺は貴方に『面倒を見て貰っている』。そうではなく、貴方と肩を並べられる様に成りたい」
主の言葉に、執事は今度こそ目を見張った。
どう育てば、貴族の、その中でも上流の位置に属するお人がそのような思慮に至るものなのか。
長い長い付き合いである筈の青年は、けれど未だに、穏やかでのんびりとした気性の執事を驚かせることがあった。
しかし。

しかしそれは、執事にとって悪い気分になる部類のものではなかった。
むしろ、それは。

数瞬の間をおいて、執事がそっと口元をほころばす。
「ふ。主はかわった思想をお持ちですね」

「……可笑しいだろうか」
執事の言葉を何と取ったのか、青年は若干眉を下げる。
口調に、途方に暮れた様子がありありと見て取れた。
血を分けた両親ですら読めないと嘆く、青年の表情は、しかし実のところとても分かりやすいのだと、執事は思っている。

そんなことを考えていたせいか、一度生まれた口元のほころびは、中々元に戻らない。
……どころか、彼にしては珍しく、それはいつの間にか滲むような笑顔にまでなっていた。

ああ、この温かな感情を……一体何と名付けよう。
執事はそっと、目を細めた。

「いえ。末は数多を束ねるお方にふさわしく、素晴らしい思想だと思います……」
それでもまだどこか不安げな表情を見せる青年に、執事は再度、今度はにっこりとほほ笑んだ。

「私の……主」



END. 2010 08 28

唐突に、自キャラでパロ話を思いついたので……書いてみました。
一応それぞれ人物が確定しているんですが……あまり一緒にいることのないコンビなので、名前は伏せてます。
……片方に関しては、口調、というか……使用する漢字の多さで、誰だか分かる方もおられるかもしれないですね。
もし両方分かったという方がおられたら……きっとエスパー。

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