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【追記】画像レイアウト変更

::それは致死量の愛情。けれど……。
そう、それはまるで窒息しそうなくらいの愛情。
けれど、気付いた直後に絶望する。
彼は、私のすべてを許容する。
それはつまり、彼にとって私が存在していないことと同義なのだから。
ああ、どうすればいい? 彼の世界は完結している。
*     *     *

巽さん宅よりシンさん。本物はもっと大人っぽくて格好良いです。
一生懸命修正したのですが……最後まで、何かが違う感が拭いきれませんでした。多分髪型と……目の感じだと思うのですが。
ぐう、好きなのに上手く描けないのは悲しいので、オールバックの修行してきます;


■いきなりですが。化学をやっていて(酸化還元反応とか)。
一個受け取りたい、一個奪われたい。と頭の中でぐるぐる考えていたのですが。
ちょっと……奪われたいにときめいた(なぜ)。
……しかし、奪われたいはおかしいですよね……一個渡したいとか言おうよ私。
そして、Crと聞いて何となくパチンコ台を思い浮かべる私。きっとCMの影響ですね。
何やってるのだかなぁ。

■探偵/ガリレオの新刊が出る、のでしょうか?
実は容疑/者/Xすらいまだ読んでない狂十郎ですが……読んだら新刊も買いたいなぁ。
あるけど読めないのと、なくて読めないのってやっぱり違いますよね。
ちなみに。私は原作もドラマ版も好きです。

【追記部分】■うわ、どうしよう。
阿様のお宅の団長さんが格好良すぎて。
なっちゃんちのキャラクターなのですが……原作者様も認めるファンでして(笑)。
自分の好きなよそのお子さんを、自分の好きな絵師さんが描いているってすばらしいです。
ものすごい夢の(主に私の)コラボだ。

■12、13日に拍手を下さった方へ。有り難う御座います。
多分まとめて7回押して下さった方がいるのだと思うのですが……本当に光栄です;

■ゆっきーに私信を送りたいのですが。
続きページをSSで使っちゃったので、明日に回すことに……しようかと;

■続きより、SSで歪の回想話。
文字数は少なめに、詩的な感じに仕上がって……いたら嬉しいなぁ。
 いつもより眩しく感じる夜空に。ふと空を見上げた。
「ああ、そうか」
 ……今日は。

■■回想


 その日彼は、月を見ていた。
 露台にすわり、たった一人月を見ながら己の世界における立ち位置について。
 そしてその意味について思考していた。

 どうして、自分が先に生まれたのだろう、と。
 なぜ、あの子供は温かい場所にいるのだろう、と。
 普段は押さえ込んでいた感情が流れそうになったとき。
 ふいに。

 ふいに。足音が、聞こえた。
 それは、いまだおぼつかない感のある子供のもので。
 その意味を正確に理解した歪は、背後をゆるりと振り返る。
 そこには思ったとおり、小さな子供が、頼りなげに立っていた。
 長い銀の髪が、欠けなく丸い月の光を浴びて淡く光る。
 歪は、目を細めた。かの存在は、彼にはあまりに眩しい。
「……如何した、聖。眠れないのか?」
 子供が不安を抱えないよう、柔らかい笑みを履く。

 限りなく穏やかに綴られたその言葉に、しかし子供は目を見開いた。
 とたん、その場に立ち尽くしたままぽろぽろと涙をこぼす。
「聖? 如何した? どこか……痛いのか?」
 いきなり泣き出した子供に、歪はその柳眉をもち上げる。
 薄すぎるくらいに薄いその反応は、けれど彼にとっては大きな驚きの表現だった。

 駆け寄ろうと腰を浮かせた歪に、けれど子供の方が先にトタトタと走り寄ってきた。
 歪の腰にしがみつく子供の表情は硬く、歪は立ち上がろうと浮かせた体を元の位置に戻した。
「聖? 怖い夢でもみたのか?」
 しがみつく子供の背をさする。
 子供が、涙にぬれた顔を上げた。涙はとまったようだ。
 けれど、いまにもまた泣いてしまいそうな顔で、歪の顔ををじっと見上げた。
 歪の顔を穴が開くくらいに凝視した子供は、もう一度彼の胸に顔をうずめる。
 ぎゅっ、と、子供に出来るかぎりの力で、想いで、しがみついた。
 離さないように。この温かさが、彼の人に伝わるように。

「にいさまが……ないてるきが、したの」
 歪は、目を見開いた。
 泣いている? 自分が?

「いたいよ、くるしいよ、って……ないてる、きが……したの」

 ……ああ。

 なんて。

 この子供は、歪が一瞬抱いた、自身への嫉妬を正しく理解しているだろうに。

「だから、さがしにきたの。にいさまは、なかない、から……ひじりが、かわりになくの」

 ……しかし、それでも……この子供は歪の心配をするのだ。
 痛くないのか、と。悲しくないのか、と。
 そして。まるで、自分が悲しいように、泣くのだ。

 ああ、なんて……。

 なんて温かい……光だろう。

 この、温かさを。
 この温かさを湛えた光を、絶やしたくないと……そう、このとき本当に決意した。

 この子の光を守るのが、ゆがんでしまった己の、『歪』の存在意義なのだと。
 世界に一つある歯車としての意味、なのだと。
 そう、理解し……そして、この上なく、幸福な気持ちになった。


 満月の浮かぶ空を見上げ、歪は苦笑する。
「あの子は、変わらない」
 どこまでも優しく、けれど……自分と違って、とても強い。

 かの子供は、きっと……太陽だ。
 優しく、そして強く、輝き続け、いつだって誰かの指針に、希望になる。

 ならば、自分は月であろう。
 闇だけの隣人として、一人きり。
 けれど、かの子が闇にのまれる前に、少し照らしてやれれば、良い。

 そして、できることなら……かの子の光が、我らが始祖にも届くことを。

 自分は、もう良い。十分を超えるくらいに、光を浴びた。
 優しさを、貰った。
 だから、いまだ闇に潜る彼に、そして悲しみを抱えた家族たちに……どうか。

*     *     *
アトガキ>> 多分語部を離れたあとの歪。
一人で歩く夜道で、ふと見上げた空には満月が浮かんでいて。
それに目を細めて、遠い昔を思い出す……ような形です。
……満月の効果が上手く出なかったなぁ。
今の月と、思い出した昔の月、それに歪の立ち位置が重なるようなイメージだったのですが。

句点と句点の間が短い小説って、詩的で格好良いと思うのですが、難しいです;

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