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絵がーっ

かーけーなーいー。
だ、駄目だ。何かが違う。
こう…何か。表現したいものが何なのかが分からない。
そしてテストが。理科系科目の公式が覚えられない。
ルービックキューブも揃わないし。
昨日の日記も、ケー/タ/イ笑/点じゃ無くてケータ/イ/大/喜/利だし。
ぬぬ。


とりあえず。絵が上手く行かないので。文を書いてみたり。
三篇構成の短編型で、切(セツナ)の話を書いてます。
切のキャラクターが初期設定以上に良い人になっちゃって。
あんまり苦しいので、歪(ヒズミ)との戦闘シーンをカットしてみたり。

何も無いよりは良いかと思い、一編目の「発端」を続きに格納しましたが。
未だ初稿…と言うのでしょうか。
冒頭部分がト書きだったり、煮詰まっていない所が多いので……。
読む文章にこだわりがある方は見ない方が良いかと(苦笑)。
何故だろう。
世界は……こんなにもすれ違う。
願う事は。
狂わしい程に乞い煩う事は。
きっと、本当は何も変わらない筈なのに。
何故だろう。
何故だろう。
世界はどうしてこんなにも……悲しい話を望むのか。
語部ですら、役者に過ぎない。

この悲喜劇はどこまで続く?


 発端

月見酒をしている狂。
雲は無い。晴れ渡る空。瞬く星。見つめる顔は笑みを湛える。
だが、それは……どこか寂しげで。
後ろから、声を掛けるか悩む刃。
「…そんなとこにいねぇでこっちに来たらどうだい?」
驚く刃。隣に腰掛ける。
「アンタも飲むかい?杯ならいくらでもあったりするんだぜ」
「爺…オレは」
狂にやりと笑う。
「……歪の事だろ?」
刃目を見開く。
「なんで…」
「まあ、とりあえず飲め」
刃杯を受け取り口をつける。
それを横目に狂が杯を乾す。
「この時期は…毎年歪の表情が冴えねぇからなぁ」
一瞬歪の様な苦笑を浮かべる狂。
刃、それを見て。歪の笑顔を考察。苦笑は、苦い顔ではなく、苦しみを抑えた顔だとふと思う。
「歪の笑顔は、殆ど全部がフェイクだ」
読まれた刃。偽物…と呟く。
「アイツが心から浮かべる笑みは……苦笑だけなのさ。嬉しい時だろうと、悲しいときだろうと、苦しげに笑う……そして、それを周囲に悟られねぇように、いつもの笑みを貼り付ける」
それは。なんて……不毛。
「アンタは、その原因を知ったから……オレのとこに来たんだろう?」

「昔語りをしてやろう……正しく記憶しているのは…もう、オレと歪だけだろう…物語」

「愚直なまでに真面目だった男の話さ」
 それは、彼の親友だった男の話。



「ちちうえ。今日はどんな…しゅ、ぎょうをするの?」
 歩きながら、一生懸命顔を上げて聞いたのは、幼い子供。ウェーブの掛かった深緑色の髪を顎の横で揃えた姿は、少女にも少年にも見えた。
 「修行」の音が発音し辛いのか、眉を寄せている。
 見上げた先にいるのは、子供と同じく深緑色の髪をした、二十代位に見える青年。
 子供と手を繋いで歩いている青年は、子供が転ばない様にと、出来るだけゆっくりと歩いていた。その顔は、絶えず微笑を湛えている。
 顔はけして似ていない両者だが、纏う雰囲気はどこか似通っていて、彼らが血縁なのであろう事は簡単に予測出来た。だが、それがそのまま親子だろうと分かる者は、きっと沢山はいないだろう。
「綴(ツヅリ)は稽古が好きだね。そうだなぁ、昨日は沢山稽古したから、今日はお休みにしようと思っていたのだけど」
 綴と呼ばれた子供は、青年の言葉に、繋いだ手をぎゅっと握った。
 青年は苦笑する。この子供は、気性が優しいのか、普段から余り我を通さない性格だった。それでも、顔や仕草を見れば、直ぐに思いが伝わるのだから、子供らしい。
「でも。綴がやりたいと言うなら、今日も修行しようか」
「ほんとう!?」
 悲しそうに眉を寄せていた顔が、言葉と共にぱっと輝く。その変化に、青年の顔も自然と綻んだ。
「ああ、本当だよ。でも、今日の稽古は考えてなかったからなぁ。何をしようか」
 青年の言葉に、綴は頭にその小さな両手を乗せて、一生懸命思案する。手は繋いだままだったので、子供の頭に手を乗せる様な形になった青年は、いつの間にやら止まっていた足取りに小さく笑うと、しかしそのまま、子供のやりたい様にさせていた。
 親バカだという自覚はあった。しかし、これが人と云う者なのだろう。
 暫く唸っていた綴は、何か良い事を思いついたのか、いきなり青年を見上げた。
 青年は、にっこりと笑う。
「何かいい事を思いついたのかい?」
「うん!きょうの…しゅ、ぎようはねぇ。ひずみさまも呼ぶの!いっしょにしゅぎよ…うしたら、きっととても楽しいよ!」
 一々修行でどもる所が中々に可愛い。それでも稽古と言わないのは、きっと修行という音の響きが好きだからだろう。
 元々、青年は子供好きで通っているのだ。綴の言う、ひずみさまは次期統括当主に確定している方で、立場の違いを感じないでも無かったが、それも綴の言葉を否定する程の理由では無かった。
「そうだね。じゃあ、今日はそうしようか」

 終わりはその時確定し、だからこれが彼の終わりへの発端だったのだろう。

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